日本労働調査組合が調査した自身の勤務先が「ブラック企業だと思う」といったアンケートでは約7割の人が退職を希望しているといった結果が出ました。
たしかにブラック企業であればいち早く脱出することが得策だとは思いますが、コロナの影響もあり仕事を失う人が大勢いる中、本当に退職してしまった場合どうなるのか…
30代、40代にもなればなおさら不安の募る問題です。
ブラック企業でも辞められない「死んだ魚の目をした社畜」
[日本労働調査組合]
20代では約8割が退職を検討していると回答
日本労働調査組合(所在地:東京都足立区、執行委員長:安達雄也、URL:https://nichirou.com)は、自身の勤務先が「ブラック企業だと思う」と回答をした全国20~49歳の会社員男女552名を対象に「ブラック企業に関するアンケート」を実施しました。会社員のブラック企業に対するイメージを調査したところ、退職を検討していると回答した人は全体が68.7%、20代が77.8%、30代が66.8%、40代が61.2%だった。
引用:JIJI.COM
2021年9月に行われた日本労働調査組合による上記調査によると、ブラック企業に勤める社員の約7割が退職を検討しているそうです。
退職したい一番の理由は「給料が安い」、2位は「従業員を大切にしない」、3位は「仕事量が多い」といった事のようですが、そもそもどこまでやったらブラックな会社として認定されるのかーー。
6月に同組合が実施したアンケートによれば「サービス残業」がブラック企業の定義としては断トツ一位だそうですが、会社をブラック企業と認識している会社員の場合、退職検討理由のサービス残業は第7位。
これはおそらく
仕事量が給料に見合っていない!
身を粉にして会社のために頑張っても認めてくれない!
といったような、お金と仕事量、お金と人間関係など、複合的な不満が積もり積もって「この会社はブラックだ」という思いに至ったということではないでしょうか。
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「嫌なら辞めればいいじゃん」
現状の仕事に満足している方はそう言うかもしれません。
でも、そう簡単ではないんですーー。
退職を検討している人が61.2%もいる40代のうち、本当に辞める人はどれくらいいるのでしょうか。
同アンケートによる会社を辞めていない、辞められない理由では「転職活動が不安」「生活が困窮する」とあるように、“辞めたくてもやめられない”といったところが本音なのです。
20年以上我慢し続けて、転職の機会を逸してしまったオールド社員の大半はもうすでに死んだ魚の目をしていて、「退職を検討している」なんて口先だけ、生涯今の会社で社畜として生きる覚悟をしているのが現実です。
辞められないのは自分のせい「動かなかったツケ」
そもそも7割の方が退職を検討しているとありますが、本当に検討している人がどれほどいると思いますか?
正解は、ほとんどの人は“退職を検討”なんてしていません!
退職を検討していると答えた人は「会社を辞めたい」と考えているだけです。
断言してしまい申し訳ありませんが20年以上社畜として働いてきた僕が、自分と同僚を見てきた結果言うのですから間違いありません(笑)
検討しているといっても、辞めたいと思っているだけというのが本当のところ。
もちろんフリーペーパーの求人誌を眺めたり、新聞に折り込みで入ってくる求人情報をチェックすることくらいの事はしますが、電話やメールで問い合わせするところまではしません。
辞めたいけど本気で辞める気のある人なんてほとんどいないのです。
なぜかって?
ーーーめんどくさいんです。
新しい仕事を探して面接して、今の会社に挨拶して、新しい環境に飛び込んで仕事も人間関係も一からやり直す・・・
これらを考えると行動に移せないのです。
若い内は“そのうちそのうち”と余裕をかまして行動しない。
で、気が付くとアラフォーになり、その頃には気力も落ちて行動するのがめんどくさい。
・・・どうしようもないヤツ。
そんなこと言わないでください。
みんなそんなもんです。
でも結局は、行動できない人はずっとできないままで、手遅れになった頃ツケが回ってきちゃいます。
それなりの世知辛い人生を送ることになるんですね。
コロナでさらに状況は悪化「世知辛い時代に生き抜くスキル」
一昔前であれば40過ぎて転職先を探すのは困難だと言われていましたが、今や20代だって以前ほど簡単に仕事にありつけるわけではありません。
“そのうちそのうち”どころではなくなってきています。
コロナによってますます働き口は減り、何か人よりも秀でた能力のある者から順に採用されて、その他大勢は生活困窮者へと追い込まれていく…
これが令和の現実です。
ただ、幸か不幸か時代はネット社会。
やろうと思えばいくらでもお金稼ぎをする手段は溢れています。
ちょっとだけ頑張れれば、会社に頼らなくても個人で生き抜くスキルが簡単に身に付けられる素晴らしい時代とも言えます。
僕はコロナが原因で嫌も何もなく、やらざるを得ない状況に追い込まれてしまったのですが時代に救われた一人です。
インターネットが無かったらコンビニやファミレスのバイトを掛け持ちしているか、年齢制限のない肉体労働をしていたかもしれません。
しかしリアルな現実はおうちでブログ書いて昼寝していられるんですから。
そんなラッキーな経験談も踏まえつつ、皆さんも会社のあるうちに「会社に頼らないでも稼げるスキル」のひとつくらいは持っておくことを強くお勧めします。
今の会社がブラック企業か否かは別にして、手遅れになる前に…